Netflix_アンビリーバブル たった一つの真実 Unbilievable(全 8回)_スザンナ・グラント
https://www.youtube.com/watch?v=PgJ-CuMT6HQ
本当にあった事件が描かれる...。レイプ被害を訴えたものの、発言を撤回した1人の少女。遠く離れた地でも、2人の女刑事が残された証拠から真実を追う。
マーシャル・プロジェクトとプロパブリカに掲載されピューリッツァー賞を受賞したT・クリスチャン・ミラーとケン・アームストロングによる記事『An Unbelievable Story of Rape (原題)』と、ラジオ番組『This American Life (原題)』のエピソード『Anatomy of Doubt (原題)』に着想を得た『アンビリーバブル たった1つの真実』。アカデミー賞ノミネートのスザンナ・グラントとリサ・チョロデンコの両監督が贈る本シリーズは、言葉にできないほどのトラウマ、揺るぎない不屈の精神、驚くべき回復力を描き出す。 CBSテレビジョンスタジオのショーランナーであるスザンナ・グラントを筆頭に、サラ・ティンバーマン、カール・ベヴァリー、リサ・チョロデンコ、アイアレット・ウォルドマン、マイケル・シェイボン、ケイティ・クーリック、リチャード・トフェル、ニール・バルスキー、ロビン・セミエン、マリーが製作総指揮を務める。
ということで、Netflixのアンビリーバブルに突入
Me too 以降の作品。女性が作り手。性犯罪モノという重いテーマ。性犯罪そのもの以上に、アメリカ社会の男性と女性の関係、女性をどう抑圧してきたか(しているか)を丁寧に丁寧に描いている
男女の違いの問題に帰結して語ってはいけないが、それでもやはり男性のクリエイターにこの描き方はできないだろうと思った
ある意味では「働く女性」ドラマという側面もあるのだが、その描き方がステレオタイプに堕していない
トランプ政権下で「アメリカはもうだめだ」と思わないでもないが、こういう作品を仕上げてくる国はおそらくここだけはないか。この点は、尊敬に値する
このテーマで、Netflixにおいて女性が作り手のここまで丁寧な作品が配信され、エミー賞にノミネートされている、という事実そのものが、日本でももう少し理解されても良いと思う
Netflixも性的コンテンツでセンセーショナル路線を突っ走っている一面もあるけれども、こういう硬派な作品も作っているという側面が面白いのだが、日本では後者の取り組みがスルーされてしまっているように見えるのである
一方で、純粋に「仕事モノ」「刑事バディもの」としてもエピソード7あたりは最高にカッコ良かった。こんな風に仕事に取り組む刑事がいたとは
(敢えてこう書くけど)そんなに美人過ぎない主人公刑事、 特にもの静かな方の人が、非常にカッコ良くて、こういうのも男性の作り手ではこうはできないだろうけど、でも、それが素晴らしい このドラマで学べること、、この社会にどれだけ不正義があるか、男女間の非対称な関係があるか、仕事とはどう行うべきか、傾聴(エンパシー)とはどう行うべきか、邪悪の存在とそれでもどこかに救いのヒントがあること、アメリカの警察は平素からヤバイぞ・・・などなど。
「相当な傑作」として人に推薦したいが、なかなか憚られる部分(ネットフリックス だし、テーマはテーマだし、トラウマ恐怖も惹起する可能性もあるし、、)もある。でも、これは傑作。なんというか、Netflixを見なおした
女性には安易に勧められないがオッサンには視聴を勧めたい